老人ホームと医療費控除

特別養護老人ホームと医療費控除

介護施設としての老人ホームの主な2種類と言えば特別養護老人ホーム(指定介護老人福
祉施設)と、老人保健施設がありますね。
簡単に区分すると、特養は寝たきりに近い方たちが生活する施設で、老健はリハビリなど
の訓練を経て3〜6カ月で家庭に戻る施設です。
そして医療費控除のお話ですが、老健はかかった費用の全額が医療費控除の対象になるの
に対し、特養は2分の1しか控除対象になりません。もともと医療費控除は医療にかかっ
たお金で、生活の場である特別養護老人ホームは対象でないはずなのですが、2分の1を
認めてもらっているという感じです。
これは施設サービスの対価(介護費用や食費および住居費)として支払った額に対してで
、日常の生活における個人的な費用や特別なサービスなどに関する費用に関しては医療費
控除の対象外となります。
ただしここで注意が必要となるのは、日常の生活費というものが具体的にどの範囲のもの
を指すのであるかと言うことですよね。それは、理容・美容代など施設内で提供されるサ
ービスであっても入所者負担が適当と思われるものに関しては日常の生活費という扱いに
なります。またおむつ代は介護費用の中に含まれており、介護保険給付の対象となりなす
が、自己負担額に対しては医療費控除の対象として認められています。

有料老人ホームと医療費控除

民間の介護付き有料老人ホームなどの場合は医療費控除が受けられるのでしょうか。
結論から先に言えば、介護付き有料老人ホームを代表とする有料老人ホームではほぼ医療費
控除の対象として求められるものはありません。これは介護付有料老人ホームなどが医療施
設ではなく、福祉施設となっているためです。そのため施設の利用料や食費、住居費の全て
において医療費控除は受けることはできません。
医療費控除を受けることができるサービスを受けた時には、受け取った領収書に必ず「医療
費控除対象」などの文字が記載されていますので、何か特別なサービスを受けたような場合
には、必ず領収書を受け取り、この「医療費控除対象」の文字があるかどうかを確認しまし
ょう。
ただし民間の有料老人ホームであっても介護保険サービスなどを受けている場合には医療費
控除の対象となる場合もあるようです。
どちらにしても「医療費控除対象」の記載や有料老人ホームの印がある領収書でなければな
りません。また有料老人ホームの場合でもおむつ代などは医療費控除の対象となります。医
療費控除の件で分らないことがあれば、地区町村の税務課に電話をして、問い合わせてみる
といいでしょう。